Live2DモデルをIRIAM Chara Checkerで実装する際に、以下のような問題が起こるケースがあります。
- アップロードに失敗する
- モデルが表示されない
- モデルが動かない、または意図しない動作になる
- 配信において、アプリの動作が重くなったり落ちやすくなる
Live2Dモデルの制作やアップロード、アプリの挙動でお困りの場合は、以下に記載する「よくある事例」に当てはまっていないかご確認ください。
<よくある事例>
▼アップロードに失敗する、モデルが表示されない/動かない/意図しない動きになる等
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クリッピングマスクの参照先がnullになっている
- クリッピングとして設定されていたアートメッシュが後から削除、または非表示にされるなどによって、参照先がnullになってしまっている状態。
- このような状態になっていると、エディターの右下に警告文が表示されてしまうため、クリッピングマスクの設定をご確認ください。
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本来必要なパーツを非表示にしたまま書き出してしまっている
- クリッピングとして参照されているアートメッシュを非表示にしたまま書き出した場合、上述の問題が発生します。
- モデルが動かないまたは意図しない動作になる場合は、必要なパーツが非表示になっていないかご確認ください。
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pixelsPerUnitを220.20に設定していない
- 書出し設定のpixelsPerUnitが220.20以外の値に設定されていると、画面上に正しくモデルが表示されません。
- モデルが正しく表示されない場合は、pixelsPerUnitの設定をご確認ください。
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モデルの中心 X / モデルの中心 Y の値が変更されている
- デフォルトの値である0.50から変更されていると、モデルの中心位置が変わってしまい、アプリ上で見える位置が中心からずれてしまいます。
- 表示される位置がずれる場合は、モデルの中心X/Yの値をご確認ください。
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IRIAMパラメータ設定を設定していない / 設定が誤っている
- IRIAMパラメータ設定が設定されていない、あるいは設定が誤っていると、アプリ上でのモデルの位置、上下左右への移動、拡大縮小が正しく行われません
- 上記の問題が起きる場合は、「IRIAM Chara Checker ガイドライン」の該当箇所をご確認ください
▼アプリの動作が重くなる、アプリが落ちやすくなる
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アートメッシュのポリゴン数が8000以上になっている
- IRIAM用Live2D制作で推奨しているポリゴン数は8000以下です。
- これを超える場合、アプリの動作が重くなったり、アプリが落ちやすくなる可能性がありますので、CubismEditor左上にある『ファイル』>『モデルの統計情報』からご確認ください。
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ワープデフォーマの分割数が100以上になっている
- ワープデフォーマの「変換の分割数」の横×縦が100を超える場合、Live2D Editor上での警告メッセージが表示されます。
- 警告メッセージが表示された場合は、ワープデフォーマの「変換の分割数」が100を超えないようにしてください。
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使用していないワープデフォーマや物理演算が消されずに残っている
- モデルの動作が重くなる原因になりますので、不要な設定がある場合は削除をお願いします。
▼その他
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テクスチャアトラスの配置にはみ出しや重なりがある
- 意図しない場所に意図しないパーツが表示されたり、パーツが欠けて表示されたりする原因になります。
- 意図しない表示になる場合は、テクスチャアトラスの配置をご確認ください。
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トラッキングパラメータの設定がIRIAM対応外の値になっている
- トラッキング用のパラメータの値には対応範囲があります。
- 例えば、IRIAMにおいて眉毛の動作は『眉の変形』の-1~0、『眉の上下』の0~+1の組み合わせによってトラッキング結果が反映されます。この値の範囲を超えたモデリングをしても、アプリ上での動作には反映されません。
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IRIAMパラメータに特殊な動きを設定したり、特殊な物理演算ギミックを入れている
- 例えば以下のような設定の場合、意図通りの動作にならない・動作しない可能性があります。
- モデルを拡大した時に顔に影が出る
- 目にハートが出る
- 物理演算を使って何かが常に回転しているような特殊なギミック
- 例えば以下のような設定の場合、意図通りの動作にならない・動作しない可能性があります。